徹平と帰り道会ったよ

あーー、遂にごまかし効かないぞ

_____1_____

俺はチャリにまたがり、千田旅館の敷地から出た。
50mほど先にいる、高山徹平。アイツが俺に気がつくのも時間の問題だ。

さっき会った時と同じ服装だ。やっぱ、コイツイケメンだよな…遠くからでも完全に目立ってやがる。

しかも見た目完全にノンケなのに、今から千田先輩と、ヤるんだ…コイツ…
どんなプレイするんだろう…アイツもプリケツを千田先輩に叩かれまくるのかな…



やべ、更に勃ってきた…俺もヘンタイかよ…もう色々考えるな…

高山徹平は鼻歌でも歌ってそうなアホ顔だったがやはり俺に気づく。
俺は気まずそうに顔を下に背けた。

「…」
「…えーーーー!?!?!浅井さんッなんでアンタここにいんのぉおお!!」

驚き方が関西芸人みたいだ。彰二と徹平。どっちもイケメンで顔はまるで太陽と月みたいで
対照的だけど性格は結局どっちもアホっぽい。うん。

けど、コイツはその上だ。ああそうか、コイツらアホっぽいから仲良しなのか。納得。納得。
よし、帰るか!

俺は無視して帰ろうとした。
けど速攻で俺のTシャツをガッチリ掴まれてしまった。

「いやいやいや…いやいやいや!!」
「…離せよ」
「離すわけないでしょぉ!!アンタ!何言ってるのォオオオ」

相変わらず、徹平くんは声カッサカサだった…
それなのに、またシャウトさせてしまった。わざとじゃない…許せ。
声はカサカサだけど、なにげに、イケボだな、コイツ。

うーん…それにしても、
彰二のことは打ち合わせしたけど、コイツの事には話し合ってない。
どーすればいいか…
はぁ。

俺は聞かされたくもない話を聞かされただけだし、俺がゲイであることをなぜコイツに説明しなければいけないんだろう。必死で隠して来たのに。くそ…

まぁ千田兄弟とは縁がある。なんか知らんけど千田兄も俺が気に入ったらしい。
でもコイツは…何?無関係じゃん?競技もコイツ騎馬戦だったし。俺だって出たかったよ騎馬戦! 最初の頃は!!

「ここに用事なんてないはずでしょ!!先輩!!」
「…」
「なんでいるの!!」
「…ちっ」
「なんか隠してるでしょ!!全部吐いて!!」
「…俺のとーさんさんがここに忘れ物をして、それ代わりに取りに来たんだ」

「じーーーーーー」
「…なんだよ」

「髪型…変わってない?先輩」
「…」

そう言って徹平は更に俺を追い詰める。距離を詰めて俺の背中やら腕だかを触ったり、勝手に嗅いだりしている…
た、た、たすけて…

「さっぱりした匂いがする…ミントっつーかハッカ系の…」


「…」
「…」


くっそ…コイツ…












手強いッッッッッッッッッッ!!!!!!

完全に俺は焦っている。先輩の使ってるボディソープの香り、かなり強かったしな…くそぉう…
シャンプーまでするんじゃなかった!
もう夏だし、ほぼほぼ髪は乾いてたけど、ドライヤーと鏡借りて、来た時と同じ髪型にセットしなおしてくれば…

何も学んでない…昨日の反省はどこ行った…!!?
ここで口を開くと噛んだり、つっかえたりする。
無言だ無言!!

「…」
「いやマジ、なーーーーんでここ来たのォ!?
 嘘でしょ、その忘れ物ってェ!!」
「…」
「彰二はサッカー部だよッ!! いないよ!!ココに!!」
「…」
「なんか、喋ってよ!!!」

そういって徹平は、俺の脇腹だの乳首を人差し指でツンツンする…
俺は黙って耐えた。や、やめ…くすぐった…

イテェ!!!!
そこ昨日殴られたとこだぞッ!?!  殺すぞこの2年坊主!!!!!!

「…う…おおおお…」
「…なに痛がってんの、浅井センパイ…やっぱなんか変じゃね…?」
「…し、し、彰二は関係ない…楽譜取りに来たの、俺…」
「なんだーそっかー」
「うん…」
「…」

静かになった?

「…なんでーーーがくふーーーーがーーー!!千田旅館にぃい!!!!!!!」
「…(しまった)」

「あああああ、やっぱ昨日夜、彰二と浅井くぅん、会ってたぁああああ うわああん」
「…会ってないよ、会ってない」
「憎し!! 浅井ユウ憎しッぃいい!!」

そういってコイツは俺の首を両手で締めて来た。うげぇ…力つよ!!
なんだコイツ…!

「イ、イ、イテェ…って苦しい… ううう…」
「……ッ」
「!?!?」

徹平くんの目にはうっすら涙が浮かんでいた…
「…いやいや…泣くなよぉ」
「…うううう,まだ泣いてマセェン」

「…泣くなよ?泣くなよ?」
「ぅええええ…ん…わあっあああああ」
「泣くの??? は???」


俺は驚いた…泣くのかよ!辞めてくれ!!

「うわああああああああああ…ああああああ、ああああああッッ!!!」
「………な、ない…てんの?(まままま、まじで?)」
「泣いてません…」

そういって一粒、たまった水滴が、高山徹平の頰を流れた。
…泣いてんじゃん…

俺は…
俺だけが今この関係性の中で巻き込まれ苦労しているのだと思っていた。今の今まで。

俺が唯一の被害者。
高山徹平、徹平のクラスメート、傍若無人な千田先輩…
全員他の奴らは、幸せな俺たちの恋愛を邪魔してくる存在…そう考えていた…。
だから、彼のことを勝手に敵視して、心の中で呼び捨てにしてたりして…。
なんて自己中心的だったんだろう…他の人の気持ちなんて一切考えてなかったんだ…

コイツには、コイツの物語がある…まじで泣いてる…
俺が原因となった出来事のせいで、徹平くんは今泣いている…
俺は考えを改めた…嘘ついて1人だけ助かろうとしてる場合じゃない…

「ごめん…」
「…?」

「何がごめんなんすか…」
「俺…ヤッたわ…彰二と」

「…やっぱりぃ」

徹平くんは遂に普通に泣いてしまった。
ボロッボロ、瞳から、滝のように涙を流した。マジで好きだったんだ…彰二のこと…。

「ごめん、ごめんなぁ徹平くん…」
「ううう…ううあああああ」

徹平くんは人目をはばからず泣いている。
顔を覆って溢れ出る涙を何度も拭った…

その姿をみて、胸が熱くなった…

人を愛する気持ち、彰二を愛する気持ち…
クラスのど真ん中にいるような徹平くんとピアノ属性しかないモブキャラみたいな俺だけど、共通する想いが確かにある。心がいっぱいになる。
なんだか…俺も泣きたくなって来た…

「うう…浅井さん?」
「…」

「浅井さんも泣くの?なんで?」
「…俺…俺…」

泣きたくなってきた…って思っただけ。実際には泣くとは思わなかった。
俺もう中3だし。子供じゃないんだから。

でも…

「…ぅう」
「何泣いてんスカーーーーーーーーー!!泣きたいのコッチだよぉおお!!ひっくっ」

俺も結局、泣いてしまった。





_____2_____

俺たちは千田旅館のすぐ近くの道路にいた。
このまま2人で泣きあってたら誰かに見つかる。徹平くんが泣き顔のまんま、千田旅館から100mほど離れた場所にある小川を指差した。高い木々が密集していて、ここよりは人目に付きにくい。

「…ぐすっ…ごめん…まじで…グスっ」
「…ひっく、いいんだ…わかってたことだから。だって…ひっく!
 実は俺もう彰二に告って、すでに振られてるし…ひっく…」

俺たちは、チャリを押しながらそっちに移動した。
俺はまだ泣いてしまっていたけど、徹平くんはいちおう泣く開始が早かったから、ひっくひっく言ってたけど、
一応泣き止んでた。

「…なんかあったでしょ、浅井さん、ひっく」
「…ぐすっ」
「そっか、彰二に振られたんだね…かわいそうに」
「…ぐすっ(怒)」

コイツ…
痛いところをつく…なんかコイツいつもビミョーーに
腹たつんだよな…ていうか敬語使えし…

「いちおう…まだ…だから…」
「え!!じゃあなんで泣いてるのぉ!!?」

「ぅう…これからそーなるかもしれないからさ…」
「えーーーー君ら昨日ヤってたやないか!!」

「…」
「原因なんなん?先輩のチンコ小さいとか?SEXの相性?」
「うっせーよ!!彰二よりは俺の方が少しだけデカかったよ!!」
「へーー…見たんだ…確かにアイツってそこまでデカくもないスよねぇ…」
「お前こそ、なんで大きさ知ってんだよ」
「宿泊研修の時も見たし、トイレ行く時も覗いてるw」
「…あっそう」
「アイツのチンコでも標準サイズだけど、めっちゃ色キレイでさー」
「…いやいや、生々しい…てか言わんでいいから、俺も知ってるし、見たし」
「ふんっ…見たどころじゃなく、咥えてシャブったんでしょ…君」
「いや、うん…」
「浅井ユウ…憎し…」
「…ごめん」

気づくとお互い泣き止んでた。コイツがいてくれて助かった…。
と言っても俺が泣いた理由もコイツのもらい泣きのせいなんだけどね。

「じゃあマジで泣いてるの?」
「つか徹平くん敬語使おうや…」
「申し訳ありませーん。では貴方さまはなにゆえに、泣いているのでしょうかーぁ??」
「…気持ち悪りぃ…いいや、ふつうで」
「そ?じゃあ俺のことも『徹平』って呼んでよ、先輩!」

コイツは見た目通りの性格をしている。彰二と違って顔と性格ギャップなし! すごい天真爛漫な感じだ。

「…どっから話せばいいか…」
「いいよ、オイラ、浅井くんのためなら、ちゃーんと聞くから、ぐすっ」
「…ところでなんで徹平は千田旅館に?」
「え!ーーーーとぉっ…」

コイツは本当に芸人みたいだ。
お調子者が周りにも愛されちゃって、本人もそのキャラにますます便乗しちゃった感じ。
喋り方がちょっとセリフじみてる…ま、嫌いじゃねーーーけど…

「…徹平…俺の匂い、わかる?」
「なんだよ急に…」
「徹平、さっき言ってたよな、俺の匂いが…とか」
「うん?」
「気づいてたんじゃないの?」
「え?え?何のこと?」

「ハーーー…なんでもない…」


「え!なによーーーーー!!」

結局、勘がいいのは千田彬人ただ1人。中2コンビは結局アホコンビだった。
徹平はあとちょっとの所までは、たどり着けてたんだけどネ。

「徹平」
「俺のこと殴ってもいい」
「へ?」
「でもココはやめて。
 ココは昨日ガッツリ千田彬人に殴られたばっかだから」

そういって昨日殴られて箇所を指差す。ツンツンするだけで痛えぇ…ここだけはホントもうやめて欲しかった。
そこ以外なら、殴ってもらっていい…裏切り者の俺を鉄拳制裁してくれ…

「へ?」
「…もーーーしらね…」

ここまで言ってもまだ、ポカーンとしたアホ顔を浮かべてる。
こいつは臭覚と観察力が優れてるけれども関心の推理力がない?
実は、全然手強くなかった。

「もー俺のことはいいから、早く行けば?千田先輩、おっチンコ勃たせて待ってっぞ…」
「…?  ぅええええええええええええええええ!?!?!?!」

徹平はなんで知ってんのッて顔をしてる。顔が真っ赤だ。表情が分かりやすい。

「バカ!!声デカイって!!」
「だってだってだってだってだってだって うぇええええ!?!?!」

ほーーんとにわかりやすく恥ずかしい位に、目を白黒させて驚いている。
コイツみたいに思ったまんま、感じたまんまにリアクション出来るってなんかいいな…人生楽しそうで…

「俺も驚いたぜ……2年4組のスターの徹平がまさか…ね」

俺は自分の事は棚に上げて徹平をからかいまくった。かなりニヤニヤしてたと思う。性格悪いな、俺。

「いや…いやーーーーーいやいやいや…」
「…」
「ごめん、浅井くん、俺、頭追いつかないわ」
「ゆっくりいこーぜ」(ニヤニヤ)


「うん…」
「あ、でもこれ以上千田先輩待たせるとマズイかも?」
「いや、こっちの方が大事だから」
「…そう?」

「うん…あの人とはいつでもやれるし…」
「ぷっ…まじでヤリまくりか…!お前ら…」

「違うんだよ!!俺も初めは彰二が好きで!! でもある日、急に!!」

「わかる…俺も襲われた」
「やっぱりぃいいいいい!!?!」

徹平が手をかざしてる。俺は迷うことなくハイタッチした…。

千田彬人、被害者の会…
俺たちはわかり合った。強い絆で…。
しかも大体どんなプレイをされたのかお互い想像がついた。
同じ苦労を分かち合った盟友…って感じする。

やっぱコイツも襲われちゃったクチか。
まぁ彬人先輩の気持ちもわかる…コイツかわいいから仕方ない。
襲いたくなる気持ちわかる。同じ男として。


_____3_____

なんだかんだで俺たちの会話は盛り上がっていた。さっきまで2人で大泣きしてたのにな…

「お尻ペンペンされた?」
「されたされた笑」
「やーーーっぱりwww んで終わると別人になるよね!」
「なるね、優しくなるなるなる!! なんだろーなアレ…」

「あ!!なるほど!! それ、あれだ、先輩ンチのボディーソープの匂い!!ったく俺アホだwwなるほど!」
「そーそ…」
「そっか…浅井っちもあの手錠で…」
「…!!」

俺は大笑いしてしまった。

「笑いすぎだよ、浅井っち…」
「はーーーーーーーーーーはあははっは!!!!」
「俺なんかロウソク垂らされたこともあるんだぜ…?」
「はぁーーーーーー!?はははっ…!! え?はあ?」

笑いと驚きが交差して、変な反応になった…

「…や、やっべーーーな、あの人…」
「やべぇんだよ…あの人…」
「それでも行くんだ…徹平…お前…変態じゃねーかw」
「…」

「いや、ゴメン…嫌な言い方したな…俺も似たような存在なのに…」
「いや、今日は行かないし!!」
「ん?」
「まだよくわかんないこと全然あるし、浅井っちと、もっと話したいし!」
「そーだね…俺もまだ全然話終えてない…」
「浅井っち、下なんてゆーの?」
「ユウ。浅井ユウ」
「ユウ、よろしくね、ユウ!!!」
「なれなれしーーーーーー!!ふぅぅッ!!」

なんか俺も社会出たらこういうコミュ力の鬼みたいな奴らと戦わないといけないのか…と思った。
説得力が半端ない。
に…しても、声ヤベーーーw

「ところで、徹平…声大丈夫なん?」
「うん…平気ー(※ガラガラで全然平気そうじゃない)」
「全然、ひっどいけどな…w」
「ユウは、全然変わんないね…」
「俺、応援とか真面目に声出したりしなかったしー」
「こ、こ、殺す…(ガラガラ声)」

そういって徹平は俺の首をまた締める…コイツ、昨日体育祭で、The! 青春!!みたいなのしてたからなーーー。
学ランに青いハチマキまくりつけて、
あっちこっち走りまわって、飛んで、跳ねて、笑って、泣いて…そう、昨日もコイツ泣いてるの見たぞ。終わり際。
う、苦し…

「ぐえーー…! でも俺、6人7脚はマジ本気…だったからッ!! だから1位取ったしッ」
「…そうだね、許す。」

「はぁ、はぁ…ところで…徹平…お前、彰二で毎晩シコってる…ってホント?wニヤニヤ」
「ぅおおおおいッ!!!!!!! そんなことまで言ったのかッ!! 千田彬人ッ!! アイツも殺す!!」

「…」
「…(徹平…顔まっ赤だな…ウケる…w)」

「…まぁ俺も…なんだ…その…実は…その…体育祭の練習期間から…毎日、ずっと彰二でシコってた…」
「なーーーーんだよぉおお!! ユウ!!!!!!お前もじゃーーーーーーーーんっ!!!w 俺嬉しいッ!!!!!」

またハイタッチのポーズをしてる…
彰二ってなんか…良いんだよな…夜のオカズとしても…絵も、声も、匂いも浮かび上がるっていうか
言葉にしなくてもわかる感覚…
バッチッッ…
俺たちはまたハイタッチをした…

「本当は、昨日もな…。夜、彰二と会って、そのあと家帰って、
彰二のハチマキ姿で太鼓叩いたり、1位取って満面の笑みで喜ぶアイツにな…
俺が顔射する…みたいな…妄想でシコろうって思ってたんだよ」
「!! ああーーーーーーはははははッッッッッははははっ大体似てるww 俺とww」


「ほーーんと、『青』組団で良かったわ。アイツの顔に青のハチマキが似合う」
「うーーーー俺、『赤』が良かった!!」
「…徹平は『赤』…だな…確かにお前は『赤』が似合う…」
「あーーーッ!! ユウッ! 俺のこともオカズにしようとしてるなっ!! さてはッ!!」
「…してねーし…自惚れんな…(ドキドキ)」

あー、それもいいかもな。って思った。赤組団で俺も徹平も赤のハチマキをつけている。
隣には騎馬戦のエントリーに負け、6人7脚に参加してる徹平がいる。赤いハチマキが本当によく似合っている。
それで、俺はコイツと肩を組んで…走って…
そして…転んで、…肌が密着して…


「…ユ …ユウッ!! 聞いてんのか??」
「…な、なんだし(あぶねっ)」
「ユウは?? どこが好きになったん?彰二の!!」

「うん…どこかなーーー…匂い…かな」
「え…えええ…ユウもそうなのぉおお!! マジ…同じ…俺と…俺もアイツの匂い…」
「わかるのか!! 徹平!! もしかして俺だけじゃない!?!?」
「めっッちゃんこ、わかるわ…」
「…」

バチッッッ
3回目のハイタッチだ。なんだこれw 同じオカズ同志のオナニー同好会かよw
彰二ってあんなアホで能天気なのに、いい匂いするんだよ…でも。
それ俺だけが感じてたと思ってた。たぶんコレ俺らだけじゃないぞ、結構みんな同意してくれるぞ…

最初は彰二でシコる=ヘンタイって思ってたけど、こーーんないかにもノンケのお見本みたいな外見言動の徹平も
彰二を姿でシコってる。しかも自然に想像つく。
気持ちがわかるっつーか。あの彰二の色気の前には納得…っていうか。

むしろ、彰二をオカズにするのってむしろ、健全な証拠って気がしてきた!!うん!!
つまりさ、それは俺ら、彰二周りの男子のデフォルトなんだよ。基本。
通過儀礼なんだよ。そんくらい彰二は可愛くてイケてるんだ!



「…でなんで泣いてたん?…ユウ」
「え。あ。 それな…。てか考えてもみろよ…俺はお前と違って、彰二とヤってんだぜ…」
「?それが?自慢?蹴っていい?」
「だーーーかーーーらーーーー!!」

鈍感すぎる…

「その、不可抗力とはいえ…二股…的な…?」
「…あー…ユウ、あの人にチンコビンビンにされたんだっけ?w 今さっき。ケツ叩かれて?勃起させて…」
「いや、されてねー…いや、うん、さ、れた…」
「しょうがねーーぇ人!w どっちも!二股ケモノ男!!w  やっべ!勃ってきた…」

「やろーぜの一言で、ノコノコやってる来るお前も同罪だろ?勃ってんじゃねーよ!ww」
「…まぁね…いうね…ユウw」

「…いや、ごめん、マジで…殴っていいよ…俺のこと…」
「…うーん今更殴りにくいよ…」

俺はちょっとホッとした。
徹平は失恋して泣くほど彰二のことを愛してたのに、
俺は不可抗力とはいえ浮気をして彰二を裏切ってしまったのだから、
徹平に鉄拳制裁されても今度こそ文句言えない…

「俺もぉ…? 彰二が全然なびかないからぁ…
 あの人で我慢してたとこあるけどォ…くそ…やっぱヤリてぇし…顔も似てるし…」
「…じゃあ同罪?」
「同罪ってほどじゃないよ!! ユウが圧倒的に悪いよ!
 俺の寛大な処置なだけ。俺は彰二とヤってないし!! くそっ ヤリてぇ!!」

その通りだ。コイツはフリー。俺は彰二と付き合ってた。しかも体の関係もある。

「…うんわかってる…なぁ徹平…?」
「なに、ユウ」
「彰二と彬人、選べるとしたらどっち選ぶ?」
「…」

究極の選択だ。

_____4_____

俺たちは小川が流れる雑木林の暗がりで体育座りで話し込んでいた。夕方になってきている。
昼間の暑さが鳴りを潜め、気温が涼しくなってきている。俺たちは秘密の恋バナをするように話し込んでいた…
徹平がすぐに口を開く。

「俺 彰二。断然彰二。彰二一択。あの人セフレ。」
「ユウは?」
「俺…考え中」
「えええ…」

これが今の本心の気持ちだった。
なんつーか…出会い方に優劣はつけられないと思うんだ。
彰二より先に俺が彬人とこういう出会っていたら、別に彰二に興味も湧かなかった…とも言える。
そもそも歴史が長い…ということであれば、俺は彰二よりも2年先に、彬人先輩を認知している。
ずーーと前からいつだって…千田さんは皆の憧れの先輩だ。そりゃ俺だって…例外じゃない…

俺は1年の頃、大して目立つ存在じゃなかった。
モヤシみたいな体型に、吹奏楽部のしがない文化部の1年坊主だった。
大して千田先輩さんは…遠すぎてあまりにも遠すぎて、逆に目も当ててなかったような存在。
欲しいと思った時点で負けだった。学校で一番目立ってて、一番強い男。本当は…欲しくないはずがないだろ。

でも俺は人より自尊心が高いのかもしれない。心を奪われたくない。
あんなに彰二でシコってた俺だけど千田先輩をズリネタには考えたことがなかった。
当時から、輝く存在には敵視を向けていたそんなフシさえある。

あの人の視界にすら入らないような俺だったから、彼とどうこうなる…という想像が
まるで膨らまず、ズリネタになんてなるはずがなかった。それくらい違った存在だったんだ。

けどまぁ、そういう自尊心が俺をクラスの伴奏者だったり、吹奏楽部の副部長にまで推しあげてくれた。
だから彰二も俺を知っててくれたわけだし。

確かに俺のことを好いてくれてるのは当然彰二だ。俺の存在と名前も知ってくれてたんだ。
でも6人7脚で一緒じゃ無かったら?ただの他人のまんまだった。
そう俺たちは所詮それくらいの関係性なんだ…。ごめんな、彰二。
お前に誠実にありたいから、心に嘘はつきたくない。

「ユウ…俺のために身を引こうとしてる…もしかして」
「ごめん、そーじゃねー…んだ」
「だよね…知ってる…ユウってそうじゃないよね…昔から…」
「俺の何を知ってるんだよ…ww お前はw」

そういって、俺は徹平の脇腹を突いた。さっきの仕返しだ!

「あーーーー!?!ユウのくせにやったなーーーっっ!!」
「ハハハ!さっきの仕返しwwお前さっき、千田先輩から殴られた箇所、ツンツンすんだもんw」
「だってぇ!!俺はもうユウのこと、マジでほぼ全部知ってるし!w」
「ん?」
「ユウは、彰二よりチンコでかくてぇ〜、彬人先輩を選ぶくらいィ〜、SEXダイスキッ!!」

俺は徹平の首を腕でホールドした。

「痛いっ!ユウいたいってwあははは」
「お、れ、は、ミステリアスキャラで売ってんだ、知ったかぶりすんなww」

それはもちろん嘘だ。けど、とある事情があって俺は自分のことは隠す傾向にあった。それは事実だ。
ピアノ教室で待ち伏せされた時にブチ切れたのもその辺が関係している。

「知ってるんだもん !俺たちわかり合ってる! だからハイタッチもしたじゃん! ぐほぐほw は、な、してw」
「お前調子いーなぁ…」

俺は腕を解いて、徹平を解放した。もうちょっとカワイイコイツと肌を密着させたかったけど。ま、いいか。

「だってぇユウは、見たまんまじゃん! ケホケホ」
「ん?」
「ユウは顔こそ無愛想で絡むと面倒臭そうな3年の先輩っていう顔はしてるけど
 実はやさしそうって俺、ずっーーーと思ってたし!」

「…なんだよ、それ」
「それくらいはわかるよ!! 彰二が6人7脚で楽しそうにしててユウの事よく良い人だって言ってたけど、
 そん時も、俺やっぱりあの人そうだったんだ って思ってたんだよ」
「ほーー?俺が良い人だって?」
「そう! 俺ユウが良い人だって聞いて、やっぱりなーーーって思った。名前は知らなかったけど、
 去年の文化祭で伴奏者してたし、顔はずっと知ってたんだぜ?俺も!」

何がやっぱり…なのかよーわからんが、俺の事も徹平に話してたんか。

「…そもそも俺ねぇ。関わりたくないメンドーそうな3年には完璧な敬語使ってるし!
 じゃないとたまに俺に馴れ馴れしい人いるからな。
 結構嫌いな先輩には話しかけないし、指も触れないし、嫌いだって態度すぐ取っちゃうし。」

「…」
「ユウは、俺の想像通りの先輩だよ。だからなんでもわかるの!ユウのこと!」
「…ハイハイ」

正直、俺は嬉しかった。
スカしてる…根暗…とまでは言われないけど結構、俺の表情が読み取りづらい、何考えてるか読めない…そう言ってくるやつは沢山いた。いらぬ誤解を受けて迷惑してることには慣れてた。最近そういうのがメンドくさくて、なるべく明るくしようとはしてるけど、それすらも面倒臭い時は、黙って不機嫌なようにしてる。

だから俺のことをわかってくれる人って少ない。同級生の石井くらいなもんだ。
俺はわかられなくて結構…と思っている反面、本当は色々言わなくてもわかってくれて欲しい、そういう願望があった。だから徹平が俺のことをそういってくれて嘘でも嬉しかった。

「…俺は、徹平は見たまんまアホだろうな〜って思ってたら、まじでアホだった」
「ユーーーーウ…それまじーーー…?」
「ウソウソ、徹平は…皆のアイドルで…実は…俺もファンだったよ…お前の入学式の時から…」
「あー良かった!! ユウもオイラのファンで!w  イェーーーイ!!(ニコニコ)」

コーーーイーーツ…羨ましい性格だ…せっかく褒めてんのに、謙遜しねぇ!!
愛され慣れてやがる!!天性のアイドル…っていうか。
学校中の女子だけじゃなく、なんかご近所のおばさまとか、お堅い教職員からも好かれてそうな感じ。

あーもう、コイツも俺の『夜のオカズ』リスト入り決定。色々想像して使いまくってやる…。
妄想の中で、色々犯してやるからなっ くそ…


_____5_____

徹平は俺からファンと言われ、さんざん喜んだ後ある瞬間、ふと気づいたように溜め息をついた。
ほんと表情がコロコロ変わるやつ…

「はーでもさー?ユウは俺のファンの癖になーーーやっぱ彰二にはユウかーーー…つか似てるもんな君ら」
「…そう?似てないだろ…でもそれ2年の田中さん…とかも言ってたなぁ」
「あーーー田中っちww あの背の高い、陸上部のww はははは!!よく見てんなー…w」
「似てないよーーー全然わかってないよ、田中さん!!徹平も」
「いや…ユウは、けっこう彰二と似てるとこあるぞ」
「…そうかな、うーん」
「そーだよ」

徹平は黙ってしまった。それにしても…
皆のアイドル、徹平はこんな美しいマジックアワーの夕暮れ時間に俺と一緒にいる。
俺はふと徹平の横顔を見つめる。夕日の陰影が顔に掛かって美しい。
黒目がちで実は意外に均整取れている顔に高い鼻。
いつもは、表情がコロコロかわって面白い奴だけど、黙ってれば普通にカッコいいのに。残念なイケメンって奴だ。
もし、しゃべってないでクールにスカしてても、いずれきっとコイツはモテる…。元がいいから。

「ん?何見てんの?ユウ。まさか俺に惚れた?」
「いやいや…まさか。俺彰二…いや彬人先輩がいるし…」
「なんだよーーーー!! SEX大好きユウーーー俺に惚れとけよーーー俺のファンなんだろーーーー」

そう言いながら、徹平はニコニコしながら俺の乳首とか殴られていない方の脇腹を指でツンツンしてくる。
…良かった! 元気そうじゃんw

でもなんで、こんな怪しげな雑木林の草むらでコイツといちゃいちゃしてんだww俺www
おいやめろ!って言いながらも俺は全然嫌がってなかった。可愛い男なら、何されても基本許しちゃうんだな…俺。

「…ま、彰二はユウのものか…はぁ。いーーーなーーーーー…」
「…おいおい、つかまじで、時間大丈夫なん?千田先輩から招集かかってんだろ?行かないとまずくね?」
「俺は今、ユウと居たいから、これでいーの!」
「…そ。」
「あーーユウ照れてるだろ?ツンツン…」
「…照れてねーし!!ってかつっつくなww  いーーー加減! アホ」
「ちぇ! つれねー! ユウはそういう奴だよ!それも昔から知ってる!」
「…ハイハイ」


「でも…彰二よりチンコでかいのは初めて知ったッ!!あはははっは!やっべーーー面白れーーw」
「少しだけ…な、すこーしだけ…」
「とか言ってて、ぜんぜん巨根なんじゃないのぉ??…ユウのチンコかぁ…ふーーーん気になるなぁ…ジロジロ」
「…見るなよ、恥ずかしい(つーか俺も徹平のチンコとか気になってみたりしてw)」
「ピューーー?(口笛)」

そういえば口笛吹いて、ご機嫌で、千田旅館来てたのに…いいのかな、ここにいて。彬人さん、怒るぞ?
思えばまぁ徹平も彬人も共にバスケ部だし同時に学校中のアイドルなので、
ある意味、お似合いな2人なんだけどなーーーーー。ただのセフレなのか。勿体無い。

あれ?でも彰二とも『太陽と月』コンビでお似合いだぞ?アレ?なのにコイツ誰とも付き合えてない?
1人寂しいの?アイドルなのに?おっかしーな…

「徹平は彰二にアタックしたって言ってたっけ…全然なびかないって…?」
「うん、まーね…」
「じゃあ俺が彰二から、身を引いても別に意味なくない?実らないだろ」
「…」

また、徹平は思いつめた顔になった。やべ…また泣かれる…

「アタックって何したんだよ!アイツ鈍感だから気付いてないだけかもよ?俺も応援してやっから!」
「ほんとかよーーユウの応援って効果あんのかなぁ…」
「ある!!…と思うぞ!」
「そーかな…」

そういって徹平は近づいてきた。ん?

「こうやってさ…」
「へ」

俺は手を取られ、徹平の股間に導かれた。

「これが今の気持ち…」
「…」
「こうやったんだよね…」

徹平のチンコは半勃ちしていた…
んッ!!!?? なんで?!!

「…当然ギンギンの時にやったよ?彰二ん時は。」
「…あっそ…」

いきなりのことだったので、びっくりしてしまった。せっかく恋話友達…みたいなテンションだったのに…
でもさっきも勃っちゃった…とか言ってたか?アレ冗談じゃなかったんか…

…やべ…
俺の手に徹平のチンコの感触…あったかさ…が残ってる…

「徹平…いや、なんで半立ちなんだよ?w」
「…ユウは?」
「え?いや」
「ユウはどーなんだよ!?ぁあ?!」

俺も半勃ちの徹平のチンコをさわって…その…

「いや、別に俺は完全勃起までは…してないから…別に…俺」
「いやーーー…いやいや…そこはしとこうぜ!男として!!な??」

まじかー勃ってくるーー…

「うーん…そういうこと言われると…その…なぁ?」
「ユウ、立ってみて」
「えぇ」
「いーから!ほら」
「いやだよ、立たないよ…」
「立てよ!!」

グングン、股間に血が滾ってくる。なんか、最近、いっつもこのパターンだな…くそぅ
俺は渋々立った。少しだけ前屈み気味に。あっーー…だめだ、あーーー…

「ハイ、ユウ完全勃起w」
「…徹平もじゃん どアホ! w」

徹平も半勃ちだったのに、今は溢れんばかりにギンギンになっていた。

「…徹平、これ半勃ちじゃないよね?ギンギンだよね?」
「そうだよ?これが俺のMAX! どう触ってみる?」
「え…なんだし…それ」
「触りたいんだろ?実は。だってユウも勃っちゃってっしwww」
「…」

こういう予定じゃないのに、なんかこう言う感じになっちゃった。中学生の盛んな時期の俺らである。
俺も徹平もギンギンに勃起して完全に股間付近が、がっつし目立ってる。
なんか角度も位置も膨らみ方も俺とそっくりだ。俺と似たサイズ、似た形なのかもな…うーん。
ちょっと見てみてぇ…

「ユウ、まじヘンタイww 男だったら誰でもいいんだろ?w」
「そんなことねーよ!!」
「そーだよね!じゃあ俺がカッコいいからか!(ニコニコ)」
「(…当たってる)ちがう、ちがう!てかお前こそ、勃ってるじゃん!! なんだよ!!!ww」
「いーの、俺はいいの!俺はすぐ勃つの!!元気だから!」
「じゃあ俺もそういうことだ!」
「ハイハイ(ニヤニヤ)」

徹平も勃ってるのに、全然恥ずかしそうじゃない。むしろ腰に手を当てて、チンコを突き出してやがる…
開き直りやがったコイツ!徹平は俺の勝利!って感じで勝ち誇った顔をした。ムカつくぜ…!!勃ってるくせに!!

「なにずっと見てんの?やっぱ触りたい?ユウ?」
「…別に触りたくはないけど、…ちょっと見てみてぇ…かも」
「正直だな! カワイイユウw いーぜ、ほら」

そういってズリっと7分丈のおしゃれなパンツに手を掛け、チンコを丸出しにした。
べちっっ!! と徹平のチンコが腹に当たった。イキのいいチンコだ…

「…どーだよ、ユウ」
「……別に」

別にどころか、俺はますます興奮していた。マジで見せてくれた!!
血管が浮かび上がってて硬度がすごそうだ。俺とサイズは変わらないけど、反り方とかが絶妙だし、根元付近が太くてスンゲーうまそうなチンコだ。色も微妙に赤黒くてまじエロい…やべ…今すぐ、しゃぶりたいかも…

いや…俺、さっき彬人さんとヤッたばっかだぞ!?何言ってんだ! バカか俺!

「…別にってなんだよ!!w ユウは俺よりデカイのか??おいユウのも見せろッ!w」
「ヤだよ!なんで見せねーといけねーんだよ! 終わり終わりっ!!」

そういって俺は勃起したチンコを抑えて、座ろうとした。
でも徹平は許してくれないらしい。チンコビンビンにしたまま俺にのし掛かって、俺のズボンを脱がそうとしてくる!!

「や、や、やめーーーーろ!!!」
「ユウ!! 貴様、それでも男か!! 1人だけ見やがって!! ゆるさねーーーーーーーーッッッ」
「わーーーーっっ」
「男なら見せてみろよッ恥ずかしがらずにさぁ!!さぁ! 付いてんだろ?いや!? 付いてねーーんだろっさては!!」
「付いてるっ! 付いてるけどみせないっぃいいい」

うっかりそそのかされて、見たいなんて言うんじゃなかった。くそ…あああ
ズリっ!! べちっ!! 

またこの音だ。俺はケツの方からズボンをズリ落とされ、俺のチンコも俺の腹に当たる。
遂にチンコを丸出しにしてしまった…。くそ…。

「ちっ…徹平のドアホ! クソが!!」
「いーじゃん、いーじゃんww 怒るなよユウ…w そりゃあ付いてるよな♪ビンビンじゃん!
 それに俺と同じくらいにはデケェ!」

「…お、お前とはしないからな!」
「いーよ!別に! 俺も興味ねーし!! ユウのアホ!バーーカ!!」
「興味ないなら、そんな凝視もすんな! もういいだろ?ズボンから手離せよっ」


「…しゃぶってもいい?」
「だめ!! ゼッテーーーえ ダメ!!」
「なんだよ!! くそ!! ユウのケチッ クソユウ!! 帰れっアホがッ!」
「…すまん」

徹平は俺を罵りまくった。まぁ…ちょっと俺わがままだったのは反省してる…

_____6_____

俺はビンビンのチンコをズボンの中にとりあえずしまった…
徹平も『ちぇ…』とかいいながらチンコをしまう。

「座ろっか…」
「…ったく、ユウってチンコみたいって言ってみたり、
 そのくせにしゃぶらせてくれないし…ぶつくさぶつくさ」

そして俺たちはとりあえず今の出来事は無かったかのようにまた草むらに座り、会話に戻った。
もう夕暮れも過ぎ去って、完全に夜になっていた。目の前の小川がさらさら流れている。
高くそびえる木々で、俺たちの姿は誰にも見えないだろう。


「それで?彰二は?チンコ触らせてどーしたん?」
「俺がビンビンにさせてるのに…これが今の俺の気持ちっていって触らせたのに…」
「…」
「全然チンコ無反応ーーーーしかも『キモ…ぉお』って」
「あちゃあ…」
「アイツはユウにだけしか反応しないんよ…きっと…ぉおお…くそーーーぅ…」

でも正直、徹平の言い方、伝え方もマズイ気がする。男女間でもそんな伝え方エロゲーでしか、しなさそう…
まぁそういうエロゲー展開だったけどね…彰二とは…だから、まぁ俺が言うなって感じだけど…
いや、でもゲイならそういう誘い方するって聞いたことがある…、じゃあ普通か。いや普通じゃねーか…
アイツまだ14歳だぜ…お前ら…


あ、エロゲーで思い出した…

「あのさぁ…話変わるんだけどさ」
「ぁあん!!?俺が悲しんでるっていうのに!!ユウはいつもそうだっ」

俺は無視して話を進めた。

「千田先輩ね…俺とお前とで3Pしたいって言ってた…」
「はーーッ!!ww なんで?!wwwダメだwwww アホだwwあの人www」

「彰二と付き合う為には二股じゃダメだから…さ。手切れの記念で3Pしたら解放してくれるって。
なんでそれが3Pになるかは不明だけど…」
「はぁ、なるほどね…あの人らしーや…w」

徹平はチンコを勃たせながら、ケラケラ笑ってる…

「俺、徹平って顔だけ知ってて、全然どんな奴か知らなかったし
 3Pなんて想像も出来なかったけど…今日、徹平ってこういう感じだってわかって良かったよ、よかった。
 今、会えて」

「は?何?じゃあこれで心置きなく3Pできるね?って?w  いーよ? 俺なら全然!! むしろ楽しみ!!」
「いやーーーー…そういうんじゃなくてさ…徹平…まぁ落ち着けって…」
「わーーーノリ悪りぃ! …ユウって俺、嫌いだわw まじくたばれよw うわ、もーユウ、勃ってねーし!!くそが!!」
「…嫌わないで」

時計を見るともうすぐ8時って時間だった。
俺らはようやく遂に会話が途切れた…って感じだった。相当喋ってたぞ…楽しかったな…遂に喋りきった…
抱えてた秘密も悩みも全部…すっきりしたぜ!! 徹平にはもう隠し事もねーし…。
まぁあるとすれば、彰二か…俺のことを殴るのもきっと彰二だ…
アイツどんな反応するかな…想像つかねぇ

にしても。長時間、初対面で因縁のライバルの関係な割に、けっこう喋ったけども。
外見より中身の方がコイツの魅力的なとこだと思う。
俺は徹平の話しやすさに驚いた。テンポ感といい、返しといい…見習わないと…と思った。
顔も性格もアホだけど、俺はコイツのことを尊敬できる。人として。

…といいつつ、コイツのチンコだとか顔だとかも、まじ魅力的だから、オカズにするのは変えねーけどなw


「…俺、そろそろ帰ろうかな」
「じゃあ俺も。クソユウのせいで、チンコも、もう収まったし。」
「お前は千田先輩んとこ行くんだろ?」
「いや…もう帰るわ…気持ち的に。今からあの人のプレイについていける気がしねぇ…」
「ハハ!!同意…w」

もう夕日が暮れ切って、辺りはすっかり暗くなっていた。

ピロローーン

「どっちのケータイ?」
「俺?」
「俺」
「いや俺だよ」
「俺だから」

ケータイには

ーーーーーー
千田彬人
お前ら、2人とも覚えてろよ
来月、男5人で秋の5P合宿だ。
俺のダチとで、お前ら犯すから。



まじ覚えてろ
ーーーーーー

とあった。

俺らはケータイを見せ合う…
「…く…くくく」
「…ぷ…ははは」
「ーーーーはははあ!!」

俺らは一緒になって、大声で笑った…

「バレてる!!俺ら一緒なことww」
「やっベーw彬人先輩ww5Pてwwww」

「俺らどっちもケツ叩かれっぞw」
「…5P…w」
「勃ってきたw」
「俺もw」

「触らして!」
「いーよw」

誰だよ、彬人さんのダチって…
今度はどんなプレイが待っているのだろう…
知らない世界が待っている。限界、想定を超えた世界だ。
ごめんな彰二…俺そっち行くわ…

徹平も俺も、ただのエロガキだったんだ…
ただの純粋な…









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