体育祭準備期間にて

青春だけ10回して100歳になりたい。無理か。

_____1_____

9/8(水)。
今日は雨だった。つまり1日中の授業日。つまり今日はユウくんに会えない。
ほっとしたような、寂しいような…。

逆に今日が晴れなら、今日はユウくんに会えた。その代わり、明日がどんな天気でも授業日。
となると絶対ユウくんに会えない日だったのか。うーん。

まぁ明日は体育祭の模擬練習二日目。まぁ絶対に会えるな…。
んで明後日はリハーサル、その次は本番。けっこう過密スケジュールだな。ずっと体育祭期間ならいいのに。

昨日の夢は…二重にびっくりした。
俺、ユウくんで射精したんだ…パンツぐちょっぐちょで、大変だったんだぞ…もう…
つか…ユウくん…男じゃん…え…俺、男好きなの…?
しかもユウくん消えっし…。気持ちいんだか、悲しいんだか…わからない淫夢だったぜ…

掃除時間。俺の班は、下駄箱担当だった。
うーん…ユウくんに会えないと、会いたくてまた夢に登場しそう…
学校来てるかな…そもそも

下駄箱みる。ユウくんの靴があった。ちゃんと消えないでこの学校にいる。転校してない。
とりあえず、今日は学校にいる。それでいいんだ! ひとまず。
今はそれでいい。もうまたいつ消えてもいいように明日は絶対ユウくんのLINE聞くって決めたから。

それにしても…
…ユウくんの半袖短パン姿って、正直、体育祭やらされてる感出てて、まぁ似合ってもないけど結構絵になる。
すね毛とか生えてないし、すらりと痩せてて、良い感じだと思う。ちょっとセクシーつーか。
俺が…ユウくんで射精しちゃったのも、そう…ユウくんが悪いよ。


そんなことを思いながら、俺はテキトーに掃除をしてる振りをしつつ、サボっていた。
俺は男の裸なんて見慣れてるし、どーーってことないはずなんだ。本来。
ユウくんがミステリアスなのが悪いんだ。俺は悪くないよ。

ユウくんのことよく知らないから、こうなるんだ。もっと知り合って、
どんな男かよーーく知ったら、きっと興味がなくなる。よし…

よし!ユウくんのチンコ触ってみよう。んで隙あらばよく見てみよう。
見慣れれば、きっと…ユウくんに関する疑問も好奇心も全ーー部消えたら
きっと、俺はまた女の子が好きになる。…たぶん。
そう、わくわく、妄想しながら、俺は半勃起していた…。

…やっべ…勃ってきた…

すると、後ろから、浩介と幸宏がいきなり登場して、せーの! って言いながら
俺のズボンをぐいーーーーと下げたっ!!

「うわああああああああああああああっ」
「え?」


俺は叫び声をあげた。慌ててズボンを戻す…!
ひいいいいぃいいい

見た?バレた?

背が高く『彼女のいない能面顔』の浩介が口を開く。
「ぇえええ、どしたん?彰二…驚きすぎやろ…」

確かにこの遊び?は、くっそこの学校で流行ってる。大体男子は、みんなやられてるし、やっている。
俺も徹平のもコイツらのも、下げたことがある。下げられたこともある。何度も。
でもさすがに勃起中に…ってのは初めてでだよぉおお…

背が高く『クールで強面の幸宏』が口を開く

「勃ってた」

げ。

「彰二、勃ってた」

し、し、死ね…w 彼女持ちのリア充がっ!!w

「マジかよーーー彰二ww ダメじゃん 掃除中に勃起させちゃあ…」
「うっさーーーーーーーいッ!! もうお前らと口きかなーーーーーいッ!!」

俺は大いに傷ついた…。浩介は大笑いしてたけど、幸宏は至って冷静だ。

「とっとと、勃起納めてよ、今から応援団の練習なんだから(幸宏)」
「ぅううう…」
「なんなん?団長も副団長も。お前ら二人とも勃起魔じゃん、ここ学校だよ?(幸宏)」

浩介はますます大笑いしてた…。

たしかに…ズボン…下げたのはコイツらが悪いけど…勃起したのは、お前ら無関係だしな…ぅうう。
俺は必死で勃起を収めようとした。とりあえずジャンプとかスクワットをした…。
その姿を見ながら、浩介も幸宏もニッコニコしてる。

「うーーーん…誰を想像してたのかな?彰二くん?(浩介)」
「うん、みんなその辺、気にしてるよね。主に女子が(幸宏)」
「主に女子…ッ!!! www 確かに!!(浩介)」

なんて…センシティブな話題を…

「徹平wwあと島田さんwwwww(浩介)」
「うん、男子だとその2人が彰二の意中の相手を気にしてるねぇ(幸宏)」
「まーーー…島田さんはともかく、徹平はガチゲイだから…気をつけた方がいいよww(浩介)」
「あ、浩介もそう見てるのね。俺もだ。徹平はゲイくさい。(幸宏)」

徹平…お前…なんか勘違いされてるぞ…日頃の言動のせいだ…

「常識人3人で、アホ団長の徹平を支えるって言ってたのになぁ…ざんねんだよ(幸宏)」
「掃除中に勃起させる人は常識ないねぇ…(浩介)」
「俺、もう君らと口聞かないんだけど!」
「ハイハイ。最近、彰二、徹平に口調が似てきてるよ…」





その夜。

家に着くと、玄関に男の人が立っていた。
お兄は完全リア充だから、来客が多いけど…
えーーと?なんだっけ…この人もよくウチに来てる人や…名前…なんていったっけ…

この人は染めてはないんだろうけど、茶髪気味。

身長も体重も、男子高校生の平均くらいだけど…かなり大人しそうな人で…。つーか冴えないっていうか。
ぶっちゃけ、あんまお兄と仲良くなさそうなタイプの人なんだけど、
どういうわけか、この人とお兄、かなり仲いいんだよな…あーー思い出した、津田さんとかいう人だ。


「あーーーこんばんはっす! 津田さん…?でしたよね」
「あーー弟さんの彰二くん…こんばんは」

すると後ろからバイクに跨ったお兄が登場した。

「よお瞬。久しぶりだな、会いたかったぜ」
「彬人…また背伸びたんだね…」
「乗れよ、ほら」
「二人乗りしていいん?つか1年経ったん?、あっ…経ってるね」
「ったりめーだろ。ほら」

お兄は普通二輪免許を取って、先月で1年ってとこだった。

「お兄! 飯は?」
「いらねーーーって言っといて、今日は遅くなるからよろしくー」

そういって二人は夜の田舎の郊外に走り出していった。自由な人だなぁ…。
お兄はこの辺で有数の進学校である男子校に通ってたけど、そこはバイクOKなんだよなー。
いーなー。俺もそこにしようかなー。って…男子校通ったら…ますます道外しちゃうだろッ!!

…でも。ぶっちゃけ…今日1日会えなかったし…。
俺…、ユウくんで…。オナニーしたい…。ちょうど兄貴もいないし…声も出せるし…。

…ああ…勃ってきた。



_____2_____

9/9(木)。
体育祭の練習日。
練習二日目だけあって、どのチームもスムーズに進んでいた。
どの組もようやく形になってきていて、どの組が練習が進んでるのか分からない。
それは今日の模擬レースで判明する。ここでの順位で、本番どれくらいの順位になれるかわかると思う。

ユウくん…隣にいる。俺は昨日ユウくんで初めてシコった…。
初回は夢精だったけど…。昨日は完全にオカズにしていた…。
背徳感が入り混じる…今までにない、エロいオナニーだった…。ちょっとやばいよなぁ…俺。

…まぁ今は、練習に集中すっか…。俺は現実から逃げるかのように6人7脚に意識を切り替えた!!


なんだかんだであの凹凸激しい『紫組団』も様になっていた。これはどこ勝つか…わからねーな…
つか…あそこ…『緑組団』!! あそこ速くねーかッ?? このままだとマズイ気がする…。
負けたくねー! せっかくジャンケンで浩介の枠を勝ち取ったんだから、負けるわけにはいかねーーーんだっ!!

「俺…ちょっと速くしていいすか?」
「私も、もう少しスピードあげてもいいと思います。このままだと勝てない」

田中さん…わかってるぜ…さすが…

「…うん…そうだね…野中さんと大島くんはどう?」

ユウくんが1年男女に意見を求める。どーーかな…そうだよな。みんなで決めないと。

「僕は別にそれで問題ないです」
「えーーーと…頑張ります」

よし、ナイス一年。よしよし。

「じゃあちょっとスピードあげてみようか、俺も頑張ってみるね」

うん、ユウくんのポジション結構大変だよな…2番目に早い俺と一番遅い野中さんの間だから、かなり難しい。

けれど…
ユウくんの頑張りも効いたのか、俺たちは回数を重ねるたびに、着実にスピードを増してった。
これなら…けっこう上位目指せるんじゃないか?

「今日、最後、模擬レースっすね、勝ちましょうね!ぜったい」

せっかくユウくんと一緒っていうミラクルが起きたんだ。絶対勝ちたい!!
あーー青春だなぁ!!

…騎馬戦にしなくて正解だった。
って徹平が、ジャンケンで負けてたら俺騎馬戦になってたかもしれないのか!
サンキューーーッ!! 徹平! そこそこ愛してるぞっ

「だなー、千田くんもいるし田中さんもいるし勝てるよw」
「まって! 私は?浅井くん、私のこと忘れてない???」

遠藤さんはちょっと、3枚目っていうか汚れのキャラなのかな?ノリツッコミですか!

「あーーーはいはい、遠藤さんもいるから、勝てるねハイハイ」
「浅井くん、マイナス1ポイントね。」
「ボク、遠藤さんの隣、やりやすいです」
「あたしもです。ぜんぜん遠藤さんやりやすい」
「ほらほら、私のおかげじゃん、田中さん、大島くんプラス10ポイントーーー♪」
「じゃあ俺は、野中さんと千田くんに20ポイント、遠藤さんマイナス5ポイントね」
「浅井くんっ!! チームプレイだから! 仲良くしようか??わたしら3年だし!」
「はいはい、了解w」

俺ら6人はなんだかんだで打ち解けていた。まぁ一昨日も半日一緒にいたし、今日もずっと一緒だし。そろそろね。
俺とユウくんも…もっと…さ。こう…さ…。

「転ぶ時、怖いんでもっと、しっかりきつく掴んでいいっすか?」
「いいよ! がっつりホールドしろよw」
「じゃあ浅井先輩にしがみつきます!」
「走りづらくならなきゃいいよw」
「じゃあ走りづらくなるまで、ホールドしますw」
「それはやめてw」

じゃあ…やめてほしいなら…
俺の前から急にいなくなったり、急に7年ぶりに登場したりしないでくれよ…。
今度は足と足が結わさってんだぜ…?俺をほっといて、一人で知らないどっかに行こうとしたら、
また…俺共々…ユウくんは転んでしまうんだから…な。

そう思ったら、ますますユウくんの肩にしがみついてしまった。
ユウくんを手放したくなくない。。せっかく再会したんだぞ…。もう消えないでほしい。

「まじでずっとしがみ付いてるねw」
「だってこの方が一蓮托生って感じないっすか!」
「なんだよ、それw」
「俺と浅井さんはもう最後まで運命を共にするんで!!」
「いや、まじもう転びたくねーし、俺w」
「先輩と千田っち仲良すぎだし~笑  やだーw」

俺は、すごいシリアスに真剣だけど、たぶん冗談くらいにしか思ってないだろうなーユウくん…。
ま、気づかれても困るけど…。俺でさえ、自分自身のユウくんへの執着にちょっと引いてるくらいなんだから…。

「2人とも、ちょっとクールぶってて、なんかちょっと似てません?」
「あー似てるとこあるかも」
「いや、クールぶってないけど!?!?」

ったく女子どもはどこ見てるんだ?俺がクールなのは、顔付きだけだろ???
本当はかなり熱血だし、まっすぐなんだけど! 俺は!

しかもユウくんはクールぶってんじゃなくて、まじでクールなの!
純粋に、俺とか君らとかに興味がないの!
多分ピアノと夕方の校舎の風に当たることくらいにしか興味ないの!! …俺もよくわかんないけどw

あーLINE聞くのも怖くなって来た…。
…ユウくん、クールだから断られそ…。ったく。女子!! お前らのせいだぞ!! ったく。もう。

「浅井さん、LINE教えてくださいよ!(心臓ばくばく)」
「え?」
「ケータイ持ってますよね?だめなんすか?」
「え、え、うん、うーん?」

「じゃあ後で教えるよ…」
「やった!早速LINEするんで!」
「あ、え、うん」
「返信ないなら、俺怒りますからw」
「するする!汗」


… … … …
しゃああああっ!!!!! LINEゲットぉーーーーーーーーーーーッ!!!!
久々に嬉しい 久々に嬉しい 久々に嬉しい

あー、なんかLINE聞かれるのは女子からも男子からも、腐る程あるけど、
聞くのは結構、勇気いるなあ…

「…千田さん」
「ん?」
「千田さんって元気?」
「あーーー、全然ピンピンしてます」
「まぁ、そんな感じだよね、わかる。最強だよね。彼」
「…」
「千田くんは、騎馬戦希望しなかったん?」
「ん?え?」
「いや、俺が1年の時、千田さんが騎馬戦出てる姿が印象的でさ」
「…ふつうにじゃんけんで負けて、別の野郎が出てます…」
「そっか」
「あと担任のクソ野郎が、幹部はバラバラに参加しろとか言って…」

ユウくん…君まで、お兄の話をするんかい…
ユウくんは『鶴』姿の3枚目なお兄とか、おたまからピンポン球落とさないように、
アホみたいな走り方になってるカッコ悪いお兄を見たことないだろ…
まぁ俺もハナシしか知らないけどさ。








グラウンドは現在、いもむし、おたまレースの練習、位置確認用に使われていた。
だから俺ら6人7脚組も含め、他のエントリー組もすぐ出られるように待機中だった。
意外とこの待機時間が長いんだよな。運動会、体育祭関係は。

…話の合わない連中と組まされることになった奴らは地獄だと思う。
まぁ俺はユウくんと一緒だから、天国、オアシス、パラダイスだけどね。
でも君は、お兄のこと勘違いしすぎだッ

「お兄は3年の頃はそりゃ騎馬戦だったかもしれないですけど、
 2年の頃なんて、仮装レース出てたんすよ…白いシーツで作った『鶴』の衣装着て…」
「??知ってるよ? 学校の校外報にも、学校案内にも使われてたじゃん。あのシーン。」
「ええええ???」
「え…?千田くん、え…マジで言ってる?」
「…知らなかったっす…」

3年の遠藤さんと浅井さんは顔を見合わせている。え…?何…?なんなの…。

「これ…浅井くん…大丈夫な話なん?」
「…いや…知らない」

なんか…不穏な空気だ…。え???

「…偶然じゃない?たまたま知らなかっただけとか」
「うーん、まぁ遅かれ…早かれ…ね。」
「学校案内も毎年1年ごとに変わるしね。」
「うーん…。そうだね。」

話についていけない。

「あのう…何か…悪い話なのでしょうか…」
「…あ、いや、全然…」
「不安がらせる方が悪いって。いっちゃえいっちゃえ」
「そうだね…うん」

そういって、遠藤さんが、ふーーーとため息をついた。

「私らがこの学校に入学した新一年生の時にさ…入学式の歓迎会でさ…。」

そういって事の概要を解説しだした。なるほど…そんなことがあったのね…。
遠藤さんが、お兄のモノマネをしだした。

「俺のぉ。俺のぉ。可愛い可愛い弟にぃ!! あの写真を見られたくないんですッ!! バキーーーー!!」
「似てねーーーーーーーーッッwwww」

遠藤さんも浅井さんも大笑いしている。

「まーーそりゃあね。『鶴』の格好も滑稽な仮装だったけど、『女装』だからね。あれ。そりゃね」
「女装は黒歴史だよね。」

…お兄が伝説って言ってたの、誇張じゃねーんだ…びっくり…。つか女装…って…。
あーー鶴の恩返しってどんな話だっけ…あーー…もう何が何だか…。

「まーーーちなみに、わたしなんかは、そん時のカラー写真とか持ってますけどね。」
「え?」
「私1年の時、先輩のファンクラブに入ってて、コピーさせてもらったし」
「ええええ(一同)」
「しかも本物も実際、観に行ったよ。小6の時。」
「へーーーーッ…(一同)」

ユウくんが口を開く。
「どんなんだったの?」
「んーーー、それがやっぱりコント仕立てなんだわ。」
「うんうん」

田中さんもユウくんも、俺も、食い入るように遠藤さんの話に耳を傾けていた。
けっこう仮装レースって目立つっていう意味で、嫌煙したがる種目だったから、
他の年の傾向とか確かに気になるよな。


_____3_____

「仮装レースってそれまで普通に仮装して、4箇所で4分間、ラジカセから出る音楽で踊るだけらしかったんだよ」
「え、そうなの、去年はどこもコント風に仮装してたよね?すげー滑ってたけど」
「それは確実に、千田さんの伝説回の後追いだろうね。どこも失敗してたけど」
「んで、どんな内容なの?仮装『鶴の恩返し』」

ユウ君と遠藤さんのやりとりに、田中さんも何故か1年の男女も聞き入っている。

「最初はね。まず、ふすまが2枚あって、最初、すんごい重苦しい音楽が流れて…」
「うんうん」
「決して…覗いてはなりません…絶対に…とかいって本格路線なの」
「ほうほう」

「んで千田先輩の女装姿がマジで美しいわけッ!! わかるっ!?だから全然笑える感じじゃないの!!シリアス!」

…わからん。お兄、シリアス?女装?…
ユウくんも何か思うことがあったらしく口を開く。

「でもあの人、背高くてマッチョじゃん!シリアスにならないよ!ギャグだよ!!」
「違うの!! まだあの人当時14歳で、今の彰二君くらいの身長だったから、可愛いし、美しい訳!!」
「あーーーー…!!(一同)」

全員が俺の方を向く。
いやいやいや…1年生たちも納得!! って顔してんじゃねーーーよ!! 俺の方見るなっ!! アホ!!
つかおまえらも聞いてたんか! 話!

「んでさ、3年?の男子の先輩が、おじいさんの格好してて、お下劣エロおやじ風でさ、やっぱ覗くわけ」
「うんうん」

「それで、まぁふすまが開くと、千田先輩がカツラとか取れてて、頭ボサボサで『パンツ一丁』で、
 生着替え途中でね、本当に大慌てで
『は、は、早ぇえよ!!アホぉおおおおおお!!!打ち合わせ通りにやれよっ!!!』って怒鳴るわけw」

「なーるほど…」

「男子は大笑いしてるし、女子は出血大サービスのイケメンのパン1姿に、顔赤らめてるし、
 もう会場の心は千田さんに釘付けってかんじ。」

「ほうほう」

「でさーーーふすまが閉じられて、着替え再開なんだけどさー。
 着物の女装姿は、決まってたくせにね、再登場した『鶴』のコスプレが、
 マジでクオリティー低くて、残念な鳥でねwwww
 なんていうのかなーー、笑いとろう…って感じじゃなくてさ、
 時間がない中で、一生懸命作りました!!どやっ!感 …でもクオリティー最底辺…っていうねw」

「www」

「アホ鳥の格好してるくせに、女性の着物姿とまったく同じ口調で、残念そうに
『…あなたは見てはいけないものを見てしまいました…』
 とかシリアス口調でいうからさw 『正体』をっていうより『未完成部分』を!!って感じでね。
 会場大ウケで!!」

「なるほどね…w」

うーん。大体想像がついた。けどなんか複雑な気分…

「まーーー大変よ、仮装レースは。今頃、教室で縫針を駆使してたり、まだ打ち合わせしてるんだろうね」
「なるほどね…(一同)」
「今年は去年の失敗を活かして、黙って仮装して踊るだけにするのか…、また寒いコント風になるのか…見ものね」
「わたし…6人7脚でよかったかも(1年女子)」
「うんうん(一同)」

…確かに。いろんな意味で。俺が知らずに仮装レースに出てて、知らずにコントして、滑ってたら、
もうこの地区に帰ってこれないわ。

あのクソ担任…知ってて俺を仮装レースに誘導したな…
ぶっ殺してーーー…。


_____4_____

遠くの方で、浩介の姿が見える。
ようやく本番同様に、仮の札で、借り物レースの練習に入ったみたいだ。
明日のリハまでに段取り覚えないとだしな。よかったな、お前今日もマラソンじゃなくて。

にしても…全然兄弟同士なのに知らないことだらけだな…俺たち…
今日も兄貴と風呂入ろうかな…あーーでも今日も出掛けてるかな…。
なんか…色々聞いてみてぇ。

「まじ千田先輩って…もう神様っていうか…もうアイドルどころじゃないのよ…私たち1年生、2年生にとって…」
「いや、もう遠藤さん、3年生だから…(一同)」
「頭もいいし、センスもあるし…まぁお祭り男っていうのかな… ほんとマルチ…」

遠藤さんは勝手に悦に入っていた。
けど俺も遠藤さん同様そこが気になった。よく思いついた…ってうーーーん。
お兄は、なんでも出来るし空気読めるけど、そういう方面の才能…ってあったっけ?

「…考え付いたのってお兄じゃないと思う…」
「へ?」
「お兄って1年の時に、目立ちたくないから、大縄跳び希望する位の人だし。まぁ結局おたまレース出たらしいけど」
「知ってるわ」
「だから、あんなに目立つ仮装レースに出るはずがないし…
 なんか出ないといけない経緯とかきっかけがあったんじゃないかな…本人もそれっぽいこと言ってたし」
「それは新情報だわ」
「あ、そろそろ模擬レースだ」
「よし、頑張ろう! 遠藤さんも!」
「ガッテン承知よっ」

俺たちのリハ前の模擬レースは僅差で2位だった。見込み通り上位だった。やっぱり1位は『緑組団』…。
くそ…なぜだ。

でも…くそ…ごめんな浩介…
校舎に入る下駄箱が大渋滞してる。

「くっそ…ぉッ」
「そんなに悔しがるなよ…本番…勝とうぜ…」
「…はい」
「俺も作戦とか考えてくるから…」
「…あ…そうだ、浅井さん…連絡先」
「あーーうんうん、そうだね、覚えられる?」
「…いや…無理かも…紙に書いてほしいw」
「あーじゃあ下駄箱にでも入れとくよ」
「だめですっ!! 俺、吹部まで行くんで!!手渡しで!!」
「あーそう、なんかごめんね」
「いえ、俺がわがまま言ってるだけなんでっ!!」

そう。全部、俺のわがまま。ユウくんが転校しちゃうってのはしょうがない事なんだろうし、
俺は勝手にユウくんが好きなだけだから。だから、何か繋ぎ止めておきたい…っていうのは
単なるわがままだろうな。

放課後。
音楽室に速攻で向かう。
浅井さんが楽器を持ちながら、俺を待っている。俺はつい笑顔が溢れていた。

「何笑ってんのw」
「えーー笑ってましたか?w俺」
「ま、いーや。はい。コレ」

GET!!LINEゲット!よっしゃーー!! LINEすっぞ!!w

「ね!ね! 浅井さんッ! それ、なんていう楽器ですかッ?」
「ホルンだよ。」
「ふーーーん…ホルンて言うのかぁ」
「知らないよなぁ…そうだね、トランペットとかクラリネットじゃないからね」
「好きだったんすか??その楽器!」
「…うーん…まぁ色々あってな…。ほら、部活行けよ」
「ちぇ…。はーーい」

なんだよ! 自分はサボって外の景色覗いたりしてるくせにw
色々ってなんだよ! 全部教えてくれよ! もうミステリアスだめ!!

_____5_____

部活に顔だした後、応援団の会合に行った。明日のリハの動き、段取りをみっちり頭に叩き込む…。
覚えが悪い徹平が、島田さんに怒られてた。

「徹平さー…なんでお前そんなに頭悪いわけ!! マジ、はたくぞっ」
「俺は、運動枠なんでぇーーー…w 頭脳枠じゃないんでw」

そう言いながら、ケツをぽりぽり、掻いている。全くもって、不遜な態度に島田さんがブチ切れたらしく、
徹平は、島田さんにホールドされてケツを、はたかれ始めた。

「ったく、頭脳枠は?他3人?どー?覚えたか?」

いや…俺も正直やばい…。リーダーとかやるタイプじゃなかったんで…。
(頭脳枠?)

幸宏「覚えました。」
浩介「まーーー俺もだいたいメモ取ったし、大丈夫っす…」

俺は微妙に、ユウくんに早速なんてLINEしよう…
とか考えてたけど、すかさず「だ、大丈夫です!がんばります!」と答えた。
すると、浩介と幸宏が

「うーーん?彰二くぅんは、大丈夫なのかなーーー」とニヤニヤしながら、揶揄ってくる…。こ、こいつら…。
島田さんと徹平は「えーー!! なになに?wなんだよお」とか言ってる。興味津々だ…。
でも武士の情けか「いえー別にー」と言って、話を納めてくれた。
…もう、掃除中に妄想するのはやめよう…。

帰り道、早速LINEを送った。
「明日のリハーサルは1位になりましょーね(力こぶの絵文字×2)」

送信できた。LINEは正常に機能してる…よしよし。
あー。返信までそわそわするな。まさかとは思うけど…返ってくるよねぇ?











夜。家。
今日は、フツーに兄貴が家にいる。
俺たちは飯を食い終わって、クーラーが効いてる母屋でダラダラしてた。

「お兄…今日も一緒に風呂入ろーぜ」
「え…?どーしたん? 嫌だし 1人で入れよ」
「は! なんでだし!! 可愛い可愛い弟なんだろっ! 遠藤さんから聞いたしッ」
「誰だよ! 遠藤さん!」
「お兄のファンだよ!!」
「知らねーーーよ…誰?そいつw」

そりゃぁ知らなそう…知ってたらたぶん遠藤さんも嫌がると思う。わかんないけど。

「お兄、それより昨日どこ行ってたのさ! 今日はどっかに行かないの??」
「行かないよ?」
「なーーーんだ…ちぇ…どっか行けよ…!」
「なんなの!お前w」

あ、あ、あ、ケータイ光ってる!!あ!! このLINE!!


「そうだな、ガンバローぜ(ニコっていう絵文字)」

やったーーーー返信来てたーーーーッ!!
俺はニヤニヤしながら携帯をいじってた。なんでもいいから返信送ろっとっ!

「ところで今何してましたー?w」

何してるんだろう?ご飯は食ったよね?風呂上がりかなぁ?時間的に。?今何時だ?
おー?もうこんな時間かぁ!!! じゃあ普通にシコって…寝る?みたいな?w
ハハハ…想像つかねーーw

「俺、兄貴と部屋近いから、正直、兄貴寝てからじゃないと出来ないんすよw」

あ…やべ…返信返って来てないのに、送っちゃった…。おれテンション舞い上がりすぎた…。
うわ…どーーーしよ…引かれた…かな…。ユウくん、潔癖くさいし…。こういう話題NGだったかッ???
…そうだよな…なーーーんかそういう感じって思ってたのにーーうわーー失敗したーー。

「彰二、誰とLINEしてるん?」
「…先輩」
「ほーー?」

あーーしまった。まだ返信こない。これぜったい困ってるだろ。ユウくんって一人っ子だし。

「俺、風呂入るけど?」
「おれ…今、凹み中だからいいや。そのまま寝る。明日シャワー浴びるわ…」

っっって!!! 俺は背中を背後から蹴られたっ!!

「いってーーーっ」
「〜〜♪」

鼻歌歌いながら、兄貴は風呂に入ってしまった。いてて…。…暴力的な兄貴でほんとう困ったぜ。
今に始まった事じゃねーけど…。はぁーーーまじ返信こねー。

ん?来た??

「俺は今ギンギン」


ぅうううぉーーーっおおおおお!!! なんだーーーこれぇええ!!オナニー中だったんかいッ
はじめてユウくんが『エロ』に食いついたッ!! …だよねっ だよねっオナニーするよねっ!!
俺たち、もう5歳6歳じゃないんだからさ!!
…あーーーまじダメだ。勃って来た。速攻で勃起した!!w

「まじすか!!w俺も勃ってきました!w」

はーーー今すぐ、抜きてぇ…。ユウくんのギンギンのチンコとか想像できないなーーー…
うーーでも想像しちゃうな…はぁはぁ…

だめだ…せめて…自分の部屋で…

俺は、動悸がしたから急いで自分の部屋でシコることにした。
ユウくん…まだイってないよ…ね?きっと…。
同じタイミングで…イきたいな…。

俺はギンギンに勃起しながら、母屋を出て、プレハブにある自分の部屋に移動した。
すると…
ゲ!!

兄貴…なんでいんの…

「…、お、お兄ぃ…風呂入ったんじゃなかったの…?」
「ん? いま、かーさんが使ってた。」
「…、あ…そう。」
「お前なんで勃ってんの?w」
「…え…」
「しょーーーじぃwww  いいからさ! もう俺がいても、声出しまくってオナニーしていいからw」

ぴーっこーん。LINEだ。気まずいから、とりあえず俺はケータイに逃げる…。
やっぱりユウくんからだ。

「俺は、もー抜いたよ。夜更かしするなよ~ おやすみ」

あーー…ユウくんイっちゃった…。

「ふぁーー…、俺もシャワーは朝にして、もーオナニーして寝よーー。おやすみーー彰二!」

そういって俺の肩をトンと叩いて、隣の部屋に入ってしまった。
はーー…なんか2重に疲れた…。



















俺は自分の部屋に入り…。
扇風機にスイッチを入れて、部屋中の電気を消した…。

お兄デリカシー0…。
でも、気まずく…ならんよーにするために、あういう態度してくれたんだよな…。
でもさー。勃起…しててもさーー…別に見て見ぬ振りしてくれててもいいじゃんっ
はーー…。

じゃあ…もういいか…壁薄いけど…俺、オナニーするぞ!!お兄!!
俺は寝っ転がって、ユウくんを想像した。

「はぁ…はぁ…はぁ」

幽霊で儚げな少年のユウくんもなんかそそるけど…
ちゃんと健康な健全な少年のユウくんも一層そそる…。

ユウくん…なにでシコったんだろう…。謎だな…吹奏楽部だし、女子はたくさん扱い慣れてそうだけどさ…
彼女とかいるのかな…。いやーーー未だ謎だらけだな…あの人。

今日…わかってたのは…この時間、ユウくん、シコってる…そんくらい…。

「あああ…あああああ!! イクぅ」


どぴゅーーーーー、どぴゅ、っどぴゅ…

はーーー…もうこれ…ダメだろ。ユウくんにベタベタすぎる…。











_____6_____


9/10(金)。
俺は朝、念入りにシャワーを浴びた。
チンコには、精子が糊状に作用して、ティッシュが付いてたりした。
ふーー…。今日、リハ中に勃起しまくってもあれだし、今からもっかい抜こうかな…。
いや…流石にそんな時間はないな…。ふーーー。でもなんか今日もテンションやべぇ…。

午前中。
応援合戦やら、学年種目やら、リレー競技が次々と進む。
組団別対抗リレーの選手上位2名に選ばれていた俺は、ちょっとの空き時間で徹平とバトンパスの練習をする…。

「彰二ぃ!! もっとお前スタート早くていいし!! 俺のこと信じてよ。俺の方タイムは速いんだしさ!」
「わかった。じゃあそうするぜ!」
「おっし!! 全力でダッシュしろよ!!追いつくからッ」

浩介たちが、眺めながら、ちゃちゃを入れてくる。
「なんで君ら、ちっちゃいのに、俺ら負けてるんだろうね」
幸宏
「それよな…」

俺は一応慰める。
「まぁ…ほとんど、俺ら3人は…タイム変わんねーし…
 君達も、学年別クラス別対抗リレーには出れてるんだし、いーじゃん?」

すると徹平が
「13秒後半…って遅くね?君ら。なにやってんの?やる気あんの?」

と生意気な口を叩きやがる…!!こいつは普通に12秒前半なんだ…この身長で…。

浩介「…〆る?」
幸宏「…ボコる?」
俺 「いいね、ボコろーぜ」
徹平「ぅううおおお??3対1かよ!! あーーーん…やんのかぁコラぁ!!w掛かってこいよっw」

すると幸宏がマジで徹平をホールドした!
俺もすかさず、加戦する!!

徹平「ぅうおいッ!! 彰二ぃ!!!!!! お前は俺に味方しろwwww」
やーーなこったっ!!

浩介がオラオラとか言いながら徹平の脇腹をくすぐる。
徹平のホールドが、幸宏1人で十分だと判明した為、俺も徹平をこちょこちょしまくった!!

彰二&浩介「オラオラっ!!」
徹平「ぃいいいいああああ!!!! はーあああああんっやめ!!!ww やめてぇwwww」

この時期、俺らの地元の男子は暑さでテンションが皆おかしくなってるのだ。

徹平「勃っちゃうっ!! 彰二ぃいにやられるとぉおお,!! おねがいいぃいやめてーー」
浩介「勃つってさww」
彰二「いつものことじゃんw」

俺たちは、容赦なかった。徹平は半袖短パン姿なのに、ギンギンになってしまった。
おいおい。俺、別にチンコまでは責めてねーぞ…w アホw

幸宏「いこーぜ」
彰二「だな」

徹平「あほおおおおおっどーーーしてくれんだよっこのチンコ!!!!!!!バカっ死ねぇ!!」
浩介「とりあえず…スクワットでもしとけば?w」

なんか…この間の俺みてぇ…ちょっとかわいそう

彰二「ごめんって 徹平」
徹平「謝るくらいならやるなッ!!!!!!」

…たしかに。












午後になる。
…はーーユウくんに会える…。
嬉しいような、ちょっと照れくさいようなw

ユウくんが現れる。なんか…ユウくんのハチマキ姿…なんか似合ってるって言い難い…w
でも頑張ってるかんじして…すごく、いいよ!!
…くく…かわいいぜッ!!ユウくんっ!!


「ハチマキ似合うね」
「浅井さんこそ」(※本心では思ってない)

「いや、千田くんの方が似合ってる」
「そうすか?やった!!」

ま、俺運動部だし、応援団幹部だし…それくらい似合っててもらわないと困るけどねッ!
でも、ユウくんから褒められると悪い気しないよっ!!

「ユ…浅井さんはッ なんで、この競技になったんすかッ」
「えーとね、俺は仮装レースは論外でね。」
「わかりますっ!!w」
「騎馬戦もね…まぁーその…ね」
「手危ないっすよねっ」
「つーか、俺、腕っ節弱いしね…」

でも正直、ユウくんは線が細いけど…
でもなんかけっこう引き締まってる気がするんだけど…

「浅井さんって、でも腕けっこう引き締まってないっすか!?」
「あーうん…、今はしてないけど、東京いた時にスイミングスクールに通ってたから。」

なるほど…だから微妙に肩幅とか広いのか…!!納得…

「おれ、クロールで、25mようやく去年泳げるようになりました…」
「お、まじで?意外だな…うーーーん。」
「バタフライ泳げますか?」
「うん。200mくらい泳げるw」

「コツさえ…覚えれば、さ。」

その瞬間、急にユウくんは遠い目をした。…あれ?気の触ること言った?

「…、あ、浅井さん?」
「え、あ、懐かしーって思って。もうけっこう前のことだから」
「浅井さん、ジジくさいっすよw」
「いやいや…w 千田くんがピチピチすぎるんだよ…」
「ピチピチっすか?俺?w」
「やべーーよ…w 千田くんw ピチピチで眩しいよw」

そういって、俺のいろんな箇所を凝視する…。
つか…ずっと思ってたけど、けっこうユウくんてジットリ見るよな…俺のことw
なんか俺ヘンかな? 

「見過ぎでしょ、浅井さんッww」
「あーーー、ごめんごめんw 千田くんが可愛いから、つい…」
「…」

やべー
なんだよ…w 照れるよwやべ…顔赤くなっちゃう…w

あーーーくそ…待機時間なげぇ…

なんか言い返さねーとw

「てか浅井さん、俺のこと好きでしょw」
「え、好きだよ?」
「マジっすか?w正直だなーw」

いやいやいや…嬉しいけどさーーww
でも俺の方がユウくんのこと好きだからw オカズにしてんだw
俺、ユウくんなら…ぜんぜん抱ける…w
むしろ抱きたい…

…抱いていいかな…ユウくん…。


_____7_____

6人7脚や借り物レースの待機集団の俺たちは、前の競技のリハが長すぎて、
テキトーに、炎天下の中、全員、体育すわりしながら、ずーっと待機していた。
このままじゃ、まだ掛かるな…。みんな集団で各自ペラペラくっちゃべっていた。

「でも浅井さん、俺のこと『可愛い』って…複雑だなぁw 『カッコいい』なら、いいんすけど!!w」
「あ、ごめん、じゃあ『カッコいい』。」
「なんですか! それ! w じゃあって」

俺とユウくん以外の、他3人は、遠藤さんの話を聞き入っていた。
あの選択科目の授業がいい悪いだとかを、新米センセイの恋バナとか、文化祭の自由曲がどれがオススメだとか、ちょっとした情報交換会になっていて、1年コンビも、2年の田中さんも面白おかしく話す遠藤さんに、更に次々と質問攻めをしていた。

特に一年の大島(男子)は喋り方が結構、まじめな、秀才くん?みたいな古文?っぽい敬語調で、
次々質問してて、それに田中さんが頭の悪いコギャル風で返答してて、なんだかヘンテコリンな会話だったw

まぁ…でも…とにかく…。
…誰も俺らの会話に耳を傾けていなかった。俺ら2人っきりの世界。
それでも一応俺らはこそこそ小声で話した。ユウくんと昨日したオナニーをお互いにひそひそ報告する。

「昨日、あの後抜いたの?」
「うん、いっぱい出しましたよ俺」

正直だなー…俺もw やべ、ユウくんにつられちゃったw
だって昨日も精子いっぱい出たんだもんww

「エッチだね」
「浅井さんに言われたくないっす」

ユウくんだって…昨日チンコ、ギンギンにしてたんだろ?…w
俺と一緒じゃん!! なんだよ! スカした顔して!w
ユウくんだっていっぱい出したんだろ?違うのか!!?

やべ…勃ってきた…。
俺は我慢できなくなって、ユウくんのチンコをかるーく触ってやろうかと考えた。

いや、軽くもガッツリも変わらんけどw
だって、もう我慢できないんだもん!! ユウくん関係でもう3日も射精してんだぞ!! 俺!!
責任取れよッ!w

そう思って俺はユウくんのチンコを触った。

ユウくんが顔をすぐに赤くさせて、俺を見つめる…
俺はついニヤっと笑ってしまったw

ユウくん…の…
チンコ…俺…
…ついに触った…。

ふーーーwww !! ミッション達成ーーー!!w
っしゃあああ。ニヤニヤ

「なにすんだよwwwてか触り方ww」
「反応しすぎだからw あはは!」
「あははじゃねーよ!w」

ダメだ…めっちゃ楽しいwww
あーもう普通にユウくんのチンコ生で触りてーーーwくそ…
んーーなんならさっきの徹平みたいに、勃起させてやりたいwww

んーー、ここじゃアレだし…。うーん。

…仕方ねーw ツレションにでも誘うか!! じゃないと俺までそのうち勃起しちまう!!

幸い、俺はいままでの悶々としていた、ユウくんとの壁を一つぶち破ったような…
そんな達成感のあとの安心感?からか、ちょうどよく、尿意も少しあった。

「あーやべ、トイレ行きたくなった!一緒に行きません?」

…来い…。
来いよ…ユウくん…。行くって言ってくれ…。

ツレションは男の儀式だろ…。ションベンしたくなくても、とりあえず来い…
もっと良い事…してやっから…

頼むから…。










「お…じゃ、俺も行こ…かな」

しゃあああああッ!!!!!!!! 

絶対犯すッ!! 絶対犯すッ!! とりあえず、なんか進展させる!!
つーか、断ってても、腕引っ張って、連れてったけどねw もうw
つーかただのツレションなのに、微妙にぎこちなくてw  そこも可愛いよw ユウくんw
あ…でも…まじでションベン出してーわw 俺w

ん? つーか…俺、パンツ…濡れてる…。

俺は恐る恐る自分の股間をみる…

やっべ…うそだろ…おいおいおいおい
もうビミョー〜にパンツだけじゃなく、短パンまでシミになってるよぉーーーーー!!!
…俺の学校の指定の体育着の下の短パンは、グレーの色をしたハーフパンツ。
生地はそこまで薄手じゃないけど、俺の股間は、俺のガマン汁?先走り?で、おもらししたみたいになっていた!!

俺は、焦りと同時に、感動をしていた。浩介とか幸宏が、ガマン汁、先走り…とかペラペラ喋ってたけど、
なにを指すのか、微妙にわかってなかった。でも…
…これかーーーーーっこれのことかーーーーーー!!!!!!!wwww


俺は口数が少なくなっていた…。
とりあえず、ユウくんを引き連れ、男子トイレへ進む。
ブカブカの短パンだとダサいとかいって、タイトめな短パン履いてたのがアダになったか…
完全にパンツの我慢汁が、短パンに染み渡り、けっこうなシミになっていた…。

どーすればいいんだ?とりあえず、これ以上、短パンにまで染み込むとマズイ…
てかそうなっても…すぐ乾くと思うけど…。

とりあえず、手洗ったら…えーと股間で手を拭いて…いや、ミスったとかいってチンコあたりに水ぶちまける?
…いや…もっと…いい方法がある…。

男子トイレは俺らだけだった。
炎天下の校庭に比べて、ひんやりとして薄暗かった。


「あーー、マジ漏れそー…」


「あー、勝てっかなー…今日勝てれば当日も勝てると思うんすけど」
「まぁ6組中2位だし、いい方だよ、俺ら」
「あー俺負けたら、団長さんと徹平にドヤされるー」
「あー、徹平って、2年の団長の?」
「そうっすw あの人らマジで優勝狙ってるから」
「そなんだーへー!」


じょぼじょぼじょぼじょぼじょぼじょぼ…

ふーーー。でもとりあえず、ションベン跳ねたっていっとけば、とりあえずは良くね?
このシミもまぁ少しだけだしね…。ま、『異常な状態』ってことには変わりないけどな…w

はぁ…徹平…今頃どうしてる?お前? 騎馬戦でもお前はきっと活躍中だよね?
俺は『異常事態』に、チンコの先から、先走りが、出まくりだよ…

「騎馬戦の方がよかったかなー」
「え?騎馬戦出たかったの?」
「ったりまえっすよ、去年も出れなかったし! まじ出たかった」
「まぁ俺もジャンケンで負けてこの競技出場になったんだけどね」
「でも浅井さんと一緒だし結構今、楽しんでますけどね 俺」

まぁ…本心は当然…
騎馬戦じゃなくて…本当によかった…。だけどww

「俺もけっこうこの競技楽しい」

まじ?嘘でも嬉しい!!ユウくん! そういってくれると…俺も嬉しいよ…。
そう思って、ふと隣を見る。

…つか!! おいおい、隣と便器、陣取ってくるのか…ユウくん…w
意外と顔に似合わず積極的だな…! 
…ま…いーーーけど。 
やり、やす過ぎるw
おいおい…もうそんなことすると…おれ…見ちゃうぞw
にしても…俺…こんなに他人のチンコみたいとか…俺アホか?www

「チンコみていいすか??浅井さんw」
「ええっ!なんでだしっ」
「いいじゃないっすか、見たいっす」
「えー…いーけど…じゃ…」

ゴクリ。神様、仏様…おれ、見ちゃいます。
この幻、幽霊、突然蜃気楼、ミステリアス少年にちゃんと神の備えし、男の神器がついてるのか…!!
どきどき…。

ち、ちら…
は?ユウくん…!! けっこうデカ!

ちゃんとついてるどころの話じゃナーーーイ!!
疑ってスイマセンでしたーーーーーーーッ!!!!

「ぅおー…けっこうデカイんすね!」
「…」
「…千田くんは、まぁ普通だね」
「いや、なに見てきてるんすか!」

つかユウくん…見るなし…!!
って俺、何言ってんだw 人のブツを見といてw

うーーーもうやだ…俺何を勘違いしてたんだろう…。
ユウくんが幻な訳ないし、実在してるし…
実在してるなら、チンコも実在してるに決まってんっしょ…w
野郎なんだから…。くそ…ww めっちゃいいチンコやん!!! やるな!!ユウくん!!w


俺はとりあえず、ションベンをし終えた…。…ふーースッキリした…
…いや…してねぇ!! いや、なんつーか、イライラしてきた!

もうユウくん普通にチンコついてるし、普通に夜はオナニーしてるし、なんなんだよ!!w
ちょーーーーー普通の男じゃん!
俺の心配はどーしてくれるんだよ! 完全に勘違いじゃん! ふざけんな! むかつく!だまされた!!
もう、ユウくん=ど変態ってことで言葉責めしたろw

「昨日の浅井さんはそれをギンギンにしてたワケっすねー、エロい人だ」
「お前もだろーw てか、早く終わったからって、勝手に凝視してんじゃねー!汗」
「いい機会だし、もっと見ちゃおw  じーーーーー…」

そうだな…良い機会どころか…。俺はこれを確認できなくて、勝手についてるのか?とか気になりだして、
妄想が膨らんで…女子でオナニーしなくなっちゃって…大変だったんだから…。くそ…。

これを飽きるまで見続ければ…きっと…飽きるかもね…。だから、飽きるほど見なくちゃいけない。いい機会だし。

「…」
「…見るなよ、だから」
「いーじゃないすか! 何恥ずかしがってるんスか、男のくせに!」

ユウくん…俺のより…デカイ…。やべーーーー…でもなんか…すげーーー…。
かっこいい…。






_____8_____

だよなー…この人もしっかりした野郎だよな。思えば。
男どもが怒り狂ってる集団に割って入ってきて、袋叩きの村八分にされようとしてる俺の目の前に現れて…
ちゃんと、庇ってくれたんだもんなー…。ちゃんと奴らと口論して…、戦ってくれて…
ユウくんは…電気消されて…怖くなかったの?
すごいな…。

…まーそんな男だ。基本的にやっぱりスケールが違うんだよ。
チンコだって当たり前にあるし…俺よりデカイのも…まぁわかるよ…。

あー、感動してたら、ますますユウくんのチンコデカくみえてきた…。
ん?気のせいかな?

「…」
「…」

ん?気のせい…、いや…気のせい……、…、…ん???

た、た、た、勃ってる?

い、い、い、イジっていいのかなーー…うーーーん。
あれ?てか俺どういうことだとしてもユウくんのこと襲うんじゃなかったっけ?w
そうだ…そうだ…あんなにエロモードだったのに…www 
なにやってんだか…俺w
よし、じゃあ言おう!! チンコデカくなってましたよねッ!! って!!
見過ごしかもしれないし、気のせいかもしれないけど!!でもだって俺にはそう見えたんだもんっ!

「あ、浅井さん…さ」
「千田くんって短パンのサイズちっさくねーか?いつもチンコの場所、モロバレだよ?」

…は…?言い返してきやがった…
え…もしかして…気づいてる?俺のシミ…。
まじ…なんなのさ!! この人ww やべーーー気づいてたの???w
俺は一気に顔が赤くなった。逃げ出したいような…穴があったら入りたいような…

くそ! 黙れ!!w 犯す!! ユウくん!! お前が俺の短パンにシミを作った犯人なんだぞッ!!wwwww

「いやいや、浅井先輩うっせーしーっ」
「いや、俺の短パンで手を拭くなってwww」
「俺ハンカチもってないんで!」

うっせーーーwww黙れwwユウくん!! 犯す!!
俺の夢にまでも登場しやがって!! あの日パンツ洗うの大変だったんだぞww

「いやいやw アホか!お前w」

そうだよ! 俺アホだから!! アホだからユウくん犯すの!!
あ、あ、でも…ユウくん、少ししか硬くなってないぞ!!
ずるいよ!! ユウくん!! ユウくん勃てよ!!

「ややや、止めろって!!汗 もーーw」
「ハハハっ 止めねー…!」

ん?よし…ユウくん…だんだん硬くなってきた…
やべw 俺も…相当…勃ってきた!! まーいいや! どーにでもなれ!!

「…」
「…」

はぁはぁはぁ…ユウくん…俺も…勃ってる…君だけじゃ…ない…
大丈夫だから…。俺も…もう…勃ってるから…

「…やり返していいんすよ」

見てくれ…はぁ…はぁ…俺の気持ち…

俺はユウくんの股間を見る…
ユウくんも…はぁはぁ…
息が上がっている…。

よ、よし…これは完全に…勃ってる…
う、う、うれしい…。
よ、よし、言うぞ…。

あ…あさ
「…浅井さん、勃ってきてません?」

そう言うとユウくんは、結構な恨めしい表情で俺を睨みつけた。
はぁ…はぁ。そんな睨まないでよ…怖いよ…。

「…そんだけ触れればそーなるだろ」

あ、ユウくん、開き直った…

めっちゃチンコ突き出してる…。
やべ…かっこいい…。

はぁはぁ、苦労させやがって…
俺、多分、あの5歳の頃からずっと…
多分、ずっと…ユウくん…と…こーしたかったんだ…はぁはぁ…

やれやれ…ダメだ。痛い。ギンギンすぎて…痛いや。
俺もこんなになってるよ…
は…ずかしい…くそ
はぁはぁ…照れる…。

悪かったって…だから
ユウくんもそんなにチンコ付き出すなよ…わっかんねー人だなw
ますます照れちゃうって…ったく…。

やれやれ…


「…」
「…」


俺もなるべく笑みがこぼれないように、ユウくんにあわせて、やれやれみたいな、ぶっきらぼうを装った。
やべ…やっぱりユウ君、ちょっと怒ってる?こうした方がいいかも…。
いや…許してよ…ユウくん…俺も同じでビンビンなんだから…

ユウくんはようやく、俺の股間もビンビンな事に完全に気が付いたらしかった。
その後、すぐ、怒りの表情が消えたのがすぐわかった。やべ…かわいい…。でも…気まずい…。でも…。
まぁ…この顔色なら…許してくれそう…w
いやいや、ユウくんこそ…俺のもっこり、見過ぎwww










もうユウくんは怒ってない。でも気まずそうにはしてる。
けっこうな時間無言で俺たちはお互いのもっこりを見つめあった。

「いや、その…スンマセン…まさか、勃つとは思わなかったんで」
「なにが、どっちが」
「浅井さんが…」
「え、なにそれ、自分は?」
「俺は浅井さんが勃っちゃったら、そりゃそん時は俺も勃つって思ってたし…」
「え?」

つーか勃つどころか、シミを作るくらいだからね。
当然っしょ。

「浅井さん、インポだから諦めてもう触るのやめよーって思ってたとこでしたww」
「なんだよw それ! ちげーよ!!最初はスゲー我慢してこらえてたんだよ! ムリだったけどw」

え、あ、そーなの?こらえてたんだww
気にしなくていいのにww

「俺は触られたからそりゃ勃起するよ!なんで千田くんは勃起させてるん?w」
「…」

ユウくんが大好きだから。
それくらい分かれよ。口で言わなきゃ駄目か?

「…じゃあ俺もやり返していい?」
「いいすけど、もう浅井さん手とっくに乾いてるじゃないっすか」
「…うん」

良かった。…やり返すとか言ってる!
嬉しいぞ!やり返してよ!ユウくん!思う存分ッッッッッッ!!l
ってここじゃマズイか!って、戻らないと…?って俺ら勃起中やん!!

「それよりどーしますか…これ」
「うん笑 やべーな」
「ヤバイっすよw」
「悪かったな、インポじゃなくてッ だって千田くんの触り方やべーんだもんっ」
「こんなんサッカー部じゃ普通っすよw ハハハ( ^∀^)」

まー、結構、俺らアホみたいに股関触りまくってるからなー笑

「とりあえず…校庭の外周一周しよう、で遅れたらなんか言い訳しよう、いくぞ!」
「おーけーっす!!」

はー笑 なーんかさっきの徹平状態w
最近、こんなんばっかだなぁ。男のチンコってのはさ。もう基本的に別の生き物なんだよね!w

「もうエロい話題禁止だぞ!」
「俺のセリフっす!w」

ユウくんがマジで焦ってて全力ダッシュしてて笑った。
まぁー焦るよね。3年生男子だし…
って、俺も応援団幹部だから、不祥事マズイんだけどね。

「どこいってたの!もうっ、始まるよ!」
「あーごめん、トイレ行った後に、水飲みにいってた」
「仲いーーんですねぇ」

遠藤さんと田中さんも仲良くなってんじゃん!笑
睨まないでよ…そんなに…。





にしてもさ、、
俺はとても幸せな気分だった。空がいつもよりも高く透き通って感じる。
ユウくんに左足を差し出す。ユウ君も、俺に足をぶつけてくれる。俺は嬉しい気持ちで、
両足に手ぬぐいを結ぶ。

俺たちは肩を組んだ。もう…不安とか迷いとかなかった。俺たちはこのまま行こう。
大丈夫。ユウくんは俺のものだ。誰にも渡さない。驚くほど、俺の心は静かに落ち着いていた。

だって…
前回まで遠慮がちだった、ユウくんの俺の肩へのしがみつきが…今日は力強くて、遠慮なくて…
ガッチリ…なんだもん。

ユウくん…大好きだよ…

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